不動産投資への関わり方を示す基本的な分類です。エクイティ投資は、不動産の所有者として直接リスクを取り、市場の変動に応じたリターンを狙う投資です。一方、デット投資は、不動産の購入者にお金を貸し出す「融資」の立場を取り、契約で定められた金利収入を得る投資を指します。投資家が所有者として経営に関わるか、資金の貸し手として安定したリターンを求めるかという、根本的なスタンスの違いを表しています。
不動産投資の戦略をリスクとリターンの大きさで分類したものです。コア型は、都心にある優良オフィスビルのように、安定した賃料収入(インカムゲイン)を主な収益源とする低リスク・低リターンの投資です。バリューアッド型は、それに加えて物件の価値向上による売却益(キャピタルゲイン)も狙う中リスク・中リターンの投資です。オポチュニスティック型は、市場の動向を読んで安く買い高く売ることで、主にキャピタルゲインを追求する高リスク・高リターンの投資を指します。この分類は、投資家が自身のリスク許容度に合った商品を選ぶための重要なものさしとなります。
不動産を購入する前に行う詳細な調査のことです。不動産は一つひとつ性質が異なり、株式のように価格が公開されているわけではないため、購入後に想定外の問題が発覚するリスクがあります。例えば、土地の境界が不明確だったり、土壌汚染が見つかったりすることです。こうしたリスクを事前に洗い出し、投資判断の材料とするために、物理的、法的、経済的な側面から専門家による調査が不可欠となります。
地震による建物の予想される最大の物的損害額が、再建築費用の何パーセントにあたるかを示した指標です。Probable Maximum Lossの略です。特に地震が多い日本では、金融機関が不動産を担保に融資を行う際に、このPMLの値を重視します。一般的にPMLが15%を超えると、融資の条件として地震保険への加入を求められることが多くなります。これは、万が一の際に担保価値が大きく損なわれるリスクを、保険によって軽減するための措置です。
不動産に投資するための仕組み(ヴィークル)の代表的な種類です。上場REITは、証券取引所に上場しており、個人投資家でも株式のように少額から売買できるのが特徴です。その分、投資家保護のための情報開示義務など厳しい規制があります。プライベートファンドは、少数の機関投資家から私募で資金を集めるため、情報開示は限定的ですが、柔軟でハイリスク・ハイリターンな運用が可能です。私募REITは両者の中間的な存在で、非上場ですがREITの仕組みを使い、機関投資家向けに中長期の安定運用を目指します。これらの多様な仕組みがあることで、様々な投資家のニーズに応えることが可能になっています。