投資家を保護し、経済の健全な発展を促すための法律です。かつての証券取引法ではカバーしきれなかった投資信託やファンドといった「集団投資スキーム」の持分など、投資性の高い金融商品を幅広く規制の対象に含めているのが特徴です。これにより、不動産証券化で生まれる多くの商品も、株式や債券と同じようなルールのもとで取り扱われるようになり、市場の信頼性が向上しました。
投資家が安心して取引できるよう、企業が経営状況などの情報を公開する仕組みのことです。目的別に、金融商品取引法、会社法、証券取引所の規則という3つの主要なルールが存在します。金商法は一般投資家保護のため、会社法は株主や債権者保護のため、取引所規則は公正な価格形成のためのタイムリーな情報提供のため、とそれぞれ少しずつ目的と対象者が異なります。この違いを理解することが重要です。
証券市場を機能で分けた呼び方です。発行市場(プライマリー市場)は、企業などが株式や債券を新しく発行して、投資家から資金を直接調達する場です。一方、流通市場(セカンダリー市場)は、すでに発行された証券を投資家同士が売買する場です。流通市場があるおかげで、投資家はいつでも証券を換金でき(流動性の確保)、公正な価格が形成されます。この流通市場での価格が、次の発行市場での発行条件を決める際の重要な指標にもなります。
証券会社が流通市場で行う主要な業務です。ブローカレッジ(委託売買)は、投資家からの売買注文を仲介する業務で、証券会社は手数料を収益とします。一方、ディーリング(自己売買)は、証券会社が自社の資金と判断で有価証券を売買し、その差益を狙う業務です。ブローカレッジはリスクを負いませんが、ディーリングは価格変動リスクを直接負う点が大きな違いです。
信用取引は、投資家が証券会社から資金や株式を借りて売買を行う取引です。少ない元手で大きな取引ができるメリットがあります。一方、貸借取引は、証券会社が信用取引で顧客に貸し出すための資金や株式が不足した際に、証券金融会社から調達するための取引です。つまり、投資家と証券会社の間で行われるのが「信用取引」、証券会社と証券金融会社の間で行われるのが「貸借取引」という関係にあります。