証券化の主役となる「箱」のことです。オリジネーター(資産の持ち主)から資産を買い取り、投資家に対して証券を発行します。SPVには、資産から生じる利益をそのまま投資家に渡す「導管性(二重課税の回避)」と、関係者が倒産しても資産が守られる「倒産隔離」という2つの機能が求められます。
SPVが保有する資産を、オリジネーターやSPV自身の倒産リスクから切り離す仕組みです。具体的には、「オリジネーターが倒産しても資産を取り戻されないようにする(真正売買)」ことと、「SPV自体が勝手に倒産しない・させられないようにする」ことの2点が必要です。後者のために、現在では一般社団法人を利用したスキームが主流となっています。
証券化商品をリスクの異なる複数の階層(トランシェ)に切り分けることです。フランス語で「一切れ」を意味します。通常、リスクが低く格付けが高い「優先債」、リスクが高い「劣後債」、その中間の「メザニン債」などに分けられます。これにより、様々なリスク許容度を持つ投資家に商品を販売できるようになります。
SPVに代わって、債権の管理や回収を行う実務部隊です。SPVは「箱」であり従業員がいないため、外部に委託する必要があります。通常はオリジネーターが兼務しますが、債権が焦げ付いた場合などの非常時には「スペシャルサービサー」と呼ばれる専門業者が登場することもあります。