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HOME/科目 105/第VI部 投資分析の基礎理論/第1章 効用関数とリスク・リターン
重要度 100

第1章 効用関数とリスク・リターン

限界効用逓減の法則

資産や財産が増えるにつれて、そこから得られる追加的な満足度(効用)は次第に減少していくという法則です。例えば、空腹時の最初の一杯の水は非常に満足度が高いですが、二杯目、三杯目となるにつれて満足度は低下します。この法則は、なぜ多くの人がリスクを避けようとするのか(リスク回避的になるのか)を説明する基本的な考え方になります。なぜなら、同じ金額であっても、失った時の悲しみ(効用の減少)の方が、得た時の喜び(効用の増加)よりも大きくなるからです。

リスク回避者

不確実な結果が予想される投資や賭けに対して、その期待値よりも低い確実な金額の方を選ぶ傾向がある人のことです。これは限界効用逓減の法則から導かれる合理的な行動とされています。例えば、50%の確率で2万円が当たるくじ(期待値1万円)があった場合、リスク回避者は確実にもらえる8,000円の方を選ぶ、といった行動をとります。不確実性を避けること自体に価値を見出している状態です。

リスクプレミアム

リスク回避的な投資家が、不確実性のあるリスク資産に投資する際に、無リスク資産(国債など)の利回りに上乗せして要求する追加的なリターンのことです。これは、リスクを取ることへの対価や補償と考えることができます。例えば、無リスク資産の利回りが1%で、ある株式投資の期待リターンが5%の場合、その差額の4%がリスクプレミアムに相当します。

平均・分散アプローチ

投資対象を評価する際に、リターンを「期待リターン(平均値)」で、リスクを「リターンのばらつき(分散または標準偏差)」という2つの指標だけで評価する考え方です。これにより、様々な投資案件を共通の尺度で比較検討することが可能になります。このアプローチでは、同じリターンであればリスクが低い方が望ましく、同じリスクであればリターンが高い方が望ましいと判断されます。

標準偏差

データの平均値からのばらつきの度合いを示す統計的な指標です。投資の世界では、リターン(収益率)の振れ幅を測る尺度として用いられ、一般的に「リスク」を定量化したものとして理解されています。標準偏差が大きいほど、期待されるリターンからの乖離が大きくなる可能性があり、ハイリスクであると評価されます。

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