複数の資産を組み合わせて投資するポートフォリオ運用において、全体の期待リターンは各資産の期待リターンの加重平均になる一方で、全体のリスクは各資産のリスクの加重平均よりも小さくなる現象を指します。これは、各資産の値動きが完全に同じではないために起こります。ある資産の価値が下がった時に、別の資産の価値が上がるか、あるいは下がらなければ、全体としての価格変動が穏やかになるためです。この効果を最大化することが、ポートフォリオ理論の基本的な目的となります。
2つの資産の値動きがどの程度連動しているかを示す統計的な指標で、-1から+1の間の値をとります。+1の場合は2つの資産が全く同じように動くことを意味し、この場合はポートフォリオを組んでもリスク低減効果はありません。-1の場合は全く逆の動きをすることを意味し、リスク低減効果が最大となります。0の場合は2つの資産の値動きに関連性がないことを示します。ポートフォリオのリスクを計算するためには、各資産のリスクだけでなく、この相関係数の情報が不可欠です。
投資可能な多数の資産から作られる無数のポートフォリオの中で、ある特定のリスク水準で最も高いリターンが期待できるポートフォリオの集合体を線で結んだものです。言い換えれば、最も効率的な投資の選択肢を集めたメニューのようなものです。リスクを回避したい合理的な投資家は、この効率的フロンティア上に存在するポートフォリオの中から投資先を選ぶべきだとされています。なぜなら、この線の下側に位置するポートフォリオは、同じリスクでもっと高いリターンが得られる、あるいは同じリターンをより低いリスクで得られる別のポートフォリオが必ず存在するからです。
効率的フロンティア上に存在するポートフォリオの中で、個々の投資家にとって最も満足度(効用)が高くなる一点を指します。この点は、投資家個人のリスクに対する考え方を示す無差別曲線と、効率的フロンティアが接する場所になります。したがって、最適ポートフォリオは全ての投資家にとって同じものではなく、リスクをあまり取りたくない投資家と、高いリターンを狙ってリスクを取れる投資家とでは、選ぶべき最適ポートフォリオは異なります。